contest manual for 1994 ALL JA

5. 電信について

5.1 電信のすすめ

50文字/分程度の電信がちゃんとわかる人なら,コールサインやナンバーの 聞 き取り練習少々と,エレキーを練習すれば,すぐぼろを出さずに 運用できるよ うになります。符号を覚えて一週間で,200字/分でコンテストを運用した, なんて人もいるそうです。 コンテストでも,通常の交信でも, 聞き取らなくてはならないのは 限られた数,文字だけで, これを頭に録音するコツをつかめばよく,あとは予測がつきます。 えらそうに運用している人たちも,実は普通の文章を送信されたら ほとんどわか らないのが実態です。 わけがわからなくなっても, 自分のコールサインとナン バーさえ送れば交信は必ず終わります。 受信より,むしろ送信の方が難しいかもしれません。 経験者の指導を受けながら, 送信練習を十分行ってください。 電信でCQを出し,呼ばれたとき,ちょっと雑音 が入ると何の符号かわからなくなるし, 周波数がずれた局に呼ばれるとすぐには気づかないことがあります。 これはどん なにうまい人でもさけられません。だから1回で コールサインがわからなくても, 堂々と運用し2回目でだいたい聞き取れば全く問題ないのです。しかし, 特に理由もないのに 3回聞いて何もわからなかったりすると相手はあきれてどっかに 行ってしまうかもしれません。 送信のリズムさえよければ,呼ばれる局ごとに聞 き返しても,何か原因があって 受信しにくいんだろうなと思ってもらえるはずですし,多少下手でも, ちゃんと 交信できれば, ちょっと下手だけどセンスはあるな,とほほえましく思ってもら えます。


5.2 電信と電話の選択

電話には初心者から上級者まで,さまざまな人が 多いのが特徴で, 局数は電話の方が期待できるはずです。しかし,電信の方が 効率は良いことを考えると, 電話の方が有利とは限りません。 電話しか運用できないオペレータは, 当然電話だけを運用することになります。 電話は短時間の参加の割合が多く, 電話で局数を増やすにはどれだけCQを出し, 目立つかにかかっています。 21MHz以上では,コンディションが非常によいときは 電話にしたほうがずっと局数が のぞめます。電信は,どちらかというと熱心な人が多く, 運用時間は,個人局は あちこちのバンドを移動するものの, 長期間参加する人が多くなります。 電話がまあまあ良いときでも, つぼを押さえた時間電信をやることで一気に 局数を伸ばすことができます。電信は,電話より混信が少ないし,簡単な設備でも 交信しやすいので, 個人局でもCQを出しやすくなります。3.5,7MHzは,それでも CQはある程度の局でないと出せませんが, 14MHz以上では,ちょっとした局でもCQを 出せるし, 個人局はたいていあちこちのバンドを巡っているので入れかわりが多く, 電信が苦手な人でも呼びに回る運用で局数もそれなりに取れます。各地域に熱心な 電信運用者はいるもので, 電話で取りにくいマルチ,例えば鳥取や佐賀などは,電信で意外と簡単にとることができます。必ず2 〜 3局参加していると考えてよいでしょう。 以前は,電信に参加する人数が限られていたので, ある程度局数を取ると呼ばれなくなってきましたが, 今はだいぶ局数が増えて いますので,普通のコンディションでは あまり電話と差がつかなくなってきてい ますし, コンディションが低調なときは電信のほうが交信数が多い場合が多く なっています。電信ができる人は,全体での電信の時間配分を考え, 自分がいま電信を運用すべきなのかどうか判断する必要があり, 作戦を表面上だけでなく,意味まで理解することが必要になります。電信が不得意 でも,呼びに回るのなら何とかなる,という人なら, バンドによっては十分価値が あります。 電信については,全体の作戦を考える段階で,よく検討しておくべきです。爆発す ることがある電話,地道に続けられる電信,というのが要点でしょう。以下,電信 と電話の選択について,電話の側から見た方針を述べます。 電信から電話に移行するかどうかは,以下のことを参考に, 電話をしたほうが ペースが上がるだろうか, 電信と電話の今までの配分からどちらの運用が不足 しているか, ということを考えて判断します。


5.3 CWへ移行するチャンス

電話でたくさん呼ばれているとき電信では,呼ばれても1時間に50局を大きく超えることはほとんどありません。 電話では,お互いのテクニックにもよりますが, JA7YAF では1時間に140局という 記録があります。したがって,選択は当然電話になります. 21MHz以上では, Eスポが使えるときは,電話を中心にします。 電話で混信が多いとき混信が多いのは,コンディションがいいからでしょうから, 単純に混信の少ない電信に行け,とは言えません。 他の局は結構呼ばれているようだとか,自分が混信に埋もれているようだ, というなら機器の動作の確認,ビームの確認, そして周波数を変えてみるのも手でしょう。 それでもだめなら電信に行くのは正しい選択です。また,今まで電信の局数が 少ないときは積極的に電信に行っても良いでしょう。ただし,3.5・7MHzの電話では, 再び周波数を占領するのが難しいので, 慎重に行う必要があります。電話への復帰は,コンディションが変化するときを ねらうとやりやすいので, それまで運用をつづけられるのならば電信に行っても 構わないでしょう。電話でペースが落ちてきたときまずは気合をいれなおしてCQを 出してみます. それでペースが回復することも意外にあります. それでだめな ようなら,電話でその時間運用している局をやりつくした, ということでしょうから,電信に移行すると, またたくさんよばれることが期待 できます。



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